欲する

 

欲しても欲しても いつまでも満たされない
触れても触れても まだ足りない
何度身体を重ねても いつまでもひとつにはなれない
いや セックスをして ひとつになれたと感じる人はいるのだろうか
なにが足りない?

「酷くして
ガムみたいにぐっちゃぐっちゃにして
紙に包んでごみ箱に捨てるみたいにして」

自分の満たされないこの想いを、なんて文章にしたら伝わるのかがわからない。
スマホを持って数分考えたけど結局わからなくて、自分の頭の中のイメージを、短いけど文章にして彼に送った。

「わかった。酷くする。」

彼からの短い返信で、想いは伝わらなかったと感じ落胆した。
けれど彼に会えることは嬉しくて、急いで仕事を片付け帰宅した。

わたしの家の駐車場に、彼の車が停まっている。
一気にテンションがあがって舞い上がった。

換気扇の下で、白い壁に寄りかかりながら煙草を吸う彼。
今日もカッコいい。
煙草を吸う姿が、出会った頃から好き。
会えた嬉しさが込み上げてきて、駆け寄って抱きつきにいく。
煙草を咥えたまま、わたしに当たらないよう顔を上げてぎゅっと受け入れてくれる。
その仕草もカッコいい。

会いたかったっ!

俺も。
シャワー浴びておいで。

うんっ!!!待っててねっ!!

せっかく会えたのに離れるのは惜しいけど、これからの時間を一秒でも長く触れ合って過ごしたいから素直に浴室に向かった。

焦る気持ちを鎮め、隅々まで丁寧に念入りに洗いシャワーを浴びる。
適当に目に付いた部屋着を着る。
洗面室ではドライヤーを持った彼が待っていてくれた。
彼の顔が見たくて、あたたかい頬に触れたくて、彼の正面に向いて立つ。
彼は吹き出すように笑いながら、それじゃ乾かせないだろって鏡に向き合わせる。
笑顔も笑い声も大好きだから嬉しい。
こうして出会ったときからずっと髪を乾かしてくれるのも嬉しい。
短い距離なのに寝室まで手を繋いで歩く。
わたしの顔は終始ニヤけっぱなしだ。

寝室の扉を開き、間接照明だけを点けるなりすぐにわたしの頭を持って跪かされた。
彼は素早くスウェットのズボンとパンツを下げ、まだ大きくなっていないソレを口の中に無理矢理捩じ込んできた。
それまでのラブラブモードが一転して変わる。
浮かれっぱなしだったわたしはまだこの状況についていけていない。
見上げると彼の表情は既にドS顔。
大きな分厚い手で髪を掴まれ、前後に揺さぶられる。
どんどん口内で膨らんでいくその凶器を喉奥に突き立て、彼は気持ち良さそうな溜め息をついた。
その溜め息を聞くとわたしの下着は瞬く間に濡れていく。
けれどもう何も考える余裕がない。
何度も嘔吐きそうになる。
息継ぎする隙間もない。
涙と鼻水が自分の意志とは関係なく勝手に流れ落ちる。
どんなに苦しくてもわたしは抵抗しない。
両手は自分の足の間にある。
されるがまま。
涙なのか鼻水なのか涎なのか、両手にポタポタと落ちてくる。
彼はこんなに酷い顔になっていることに気付いてないだろう。

自分の意志を完全に無視されて、道具のように性玩具のように扱われるこの時間が、わたしのご褒美になっていく。
大好きな時間。

彼がある程度満足すると、わたしを力ずくで仰向けに押し倒し、着ているトレーナーを上に捲り上げる。
捲り上げた布で首を絞められる。
そのまま大きな口を開けて乳房にかぶりつく。
乳首には触れないよう、器用に乳房だけを口に含み舐め回したり、揉んだり、力いっぱい掴まれる。
気持ちいい。。。
乳房の形が変形するほどグニャグニャに握られ揉まれる。
彼は乳房とわたしの表情を交互に眺めながら、乳房で楽しそうに弄ぶ。
その姿にも興奮してしまい、あっという間にイッてしまう。